5月定例会活動報告・パートⅣ(第2552号)


5月31日(日) 佐川町・滝川山視察研修会編


 5月定例会活動として実施された「森づくりのリーダー養成講座」研修会の第2弾は、佐川町の地域おこし協力隊の一期生を卒業後、悠久の森づくり(徳島県の橋本山)をモデルケースとして佐川町で自伐林業を実践している滝川景伍さんの森づくりについての視察研修会となりました。


 佐川町斗賀野の龍王公園(通称:タコ公園)に集結したメンバーは、「生きる森をめぐる」の著者:滝川景伍さんのご家族を含む15名。

 顔見せのご挨拶を済ませた後は、早速虚空蔵山の中腹にある佐川町が集約したという100ha余りの滝川さんが契約管理している山へと移動です。


 滝川山は、樹種はヒノキが主体の人工林ですが、シイやカシ、マツなどの広葉樹も点在しています。
 将来的には自然林に近い森づくりとなる針広混交林化を目指しているところです。


 その森の佇まいは、入口付近の雰囲気からいわゆる一般的なスギやヒノキの単一的な人工林とは異なっておりました。


 中でも面白かったのは、風が原因だったのかヒサカキが作業道にアーチを掛けるかのように倒れ掛かってきておりましたが・・・
 車の通行の邪魔になる訳ではないので、そのまま残しているという大らかさ。(笑)

 人工林の存在自体が自然に大きな負荷を掛けているところであり、必要最小限の整備の後は自然の有りのままの姿を残していきたいという滝川氏の森づくりの姿勢の表れなのでしょうね。😀


 橋本光治さんを師と仰ぐ滝川さんの森づくりの基本はやはり道づくりから・・・
 100haの林内に張り巡らせた作業道は、尾根沿いを走る主幹線から枝分かれした支線まで数十キロ(現在も延長中)に達しています。

 作業道を敷設するにあたっては、極力木は伐らないように心がけていますが・・・
 2トン車や3トン車を走らせるためには、ある程度の伐採は止むを得ませんので、空いた空間には広葉樹を育てることも大切なこととなります。


 道づくりでは水をはかすための洗い越し工法で施工していますが、地形上の問題から元々あった道を改良していく必要があったことから傾斜を上手く取れないところもあるようです。

 従って、水の流れが滞ってしまうところも出てくるそうでしたが・・・


 自伐林業では、大先輩格と言えるシマントモリモリ団の宮崎聖さんからは、何か良い助言がいただけたのでしょうかねぇ。(笑)


 小規模な自伐林業で生計を立てることを目的で頑張っておられる滝川さんは、集約された契約林の一部を買い取られて自山として整備されているところもあるそうです。

 その整備の進め方では、「山を守ることは地域の方々の命を守ることにも直結する」との考えで、取り分け作業道づくりには山を傷つけないように配慮するとともに、人工林の中でも自然林に近い森づくりを目指して頑張っておられています。


スギの木をまるで餌にでもしているかのようなエノキの巨木

 
 橋本山のような「悠久の森」に一気に近づけることはできませんが、着実な一歩一歩を踏み出していることは紛れもない事実であり、学ばせていただけることの多かった研修となりました。

 最後に、小規模林家でありつつも大きな夢を描いて頑張っておられる滝川さんに、エールを贈らせていただきましての事務局としての報告とさせていただきますね。😀

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