菊池林業視察研修会の感想編・パートⅡ(第2368号)


 
 菊池林業視察研修会の感想編の第2弾は、今回の研修会に遥々兵庫県からパートナーである石井雅明さんと3羽のニワトリ(笑)とともに参加となりました本多秋香さんからです。

 お二人は、7年前に高知県四万十町の山林(10ha)を購入されて以来、その山の整備も兼ねて兵庫県と高知県を行き来する2拠点生活を続けられています。
 当然、自山の森づくりは楽しみであるとともに大きな課題とも言えますので、今回の菊地山での自伐林業の研修会には関心も高かったことと思われます。

 そんな彼女の目には、築地林業の森づくりの理念や取組みはどのように映ることとなったのでしょうかねぇ~(笑)

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

菊池さんの山見学研修
【違う視点でみることの大切さ】 2025年4月19日~20日

本多秋香


<印象に残ったこと>

  • 絶妙な日差し加減
  • 多様な植生
  • 細くてまっすぐなヒノキの多さ

 
 パートナーの石井さんと一緒に自伐林業を始めてから7年ほどが経ちました。

 二人とものんびり屋で時間がかかっていますが、これまでは自分たちの技術を磨くことを主にしていました,
 しかし、最近「これからどんな山づくりをしていきたいのか」をより一層考えるようになり、視野を空間的にも時間的にも広げたいと思っていたところでした。

 そんなタイミングで参加した今回の山見学研修。
 宮﨑聖さんからは日頃から菊池さんの考え方を聞いていましたが、実際に現地の山を見ながら話を聞くことで、その一つが腑に落ちる体験となりました。

  • 自分の山との違い

 印象的だったのは、樹齢の違いもありますが、菊池さんのヒノキ林が自分たちの50年生の山よりも明るく感じられたことです。
 しかも、植生の多様さが際立っていました。


 これまでは「自然な混合林を目指すには、一部を皆伐すべきか」と思っていましたが、適度な明るさを保つことで自然に多様な植生が育つことを確認できました。

 菊池さんの山では「(例えば)毎年3%ずつ、10年で30%間伐する」という方法で、光の量を微調整しながら管理していることがこの“微妙な明るさ”を生み出し、私が目指したい森林の姿につながるのだと実感しました。

  • 経営の考え方・材の出し方

 また、経営面でも多くの学びがありました。
 6m材を中心に出荷できるよう山を整えており、その分、作業時間の短縮にも繋がっています。


 一方、自分たちの山のヒノキは枝が多く、一本抜くと大きく空が開いてしまったり、6m材として出せる木も少なく、同じ方向を目指すのは難しいと感じました。

 しかし、それでいいのだとも思いました。大切なのは「自分たちの山に合った経営方針を編み出すこと」。
 そう確信できたことが、大きな収穫でした。

  • 道と道具について

 作業道に関しても印象深い学びがありました。

 隣りの80年生のスギ林と比較して見たことで、「道の幅は狭ければいい」という単純な視点ではなく、「どんな木が生えているかによって道の作り方を変える」という考え方の大切さに気づきました。


 木が小さければ小さいなりに、大きければそれなりに――。
 山や木に負担をかけずに道を通すこと。
 今までわかっていたつもりでしたが、なぜそのようにするのか改めて木が付いた視点でした。

 道具に関しても同じです。
 作業効率を上げることを考えて技術不足を機械でカバーしようとしていた自分にも気づかされました。


 今はまだ、自分たちの山に最適な管理方法が明確に見えているわけではありません。
 でも「これから作っていける」という希望を持てた、そんな実りある研修でした。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇     


 以上、現在寄せられております築地山での自伐林業研修会のお二人からの感想をお届けさせていただきましたが、如何でしたでしょうか・・・?

 森づくりへの関わり方は、ボランティアとしての立場や林業経営者としての立場など様々なものがございますが、次世代に繋がる森づくりの大切さの想いは共通しているものがあることとを学ばせていただいたことと思います。

 救援隊では、本ブログ情報への皆さまからのご感想についても広く募集いたしておりますので、お寄せいただければ幸いです。

こうち森林救援隊事務局長 中川睦雄

コメントを残す

こうち森林救援隊をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む