2024年度は196回(延2,386名)の活動を展開
こうち森林救援隊は、平成の大合併で(旧)鏡・土佐山の両村が高知市に合併となり、県都を流れる鏡川の統括的な環境整備が大きな課題となった2005年1月に、鏡川の源流域に広がる人工林の整備を始めとした森林環境の保全や林業の再生、中山間地域の振興を目的として設立された
近年では、設立当初の目的に加えて2011年3月の東日本大震災の教訓からも学び、環境保全の目的だけでなく防災対策面や地域コミュニティ確立のための支援も兼ねた川下における里山の環境整備活動にも精力的に取り組んできています

高知城ホールで盛大に開催された20周年記念祝賀会(2025年1月)
2024年度の活動実績は、平日活動部隊(通称:オンちゃん部隊)による春野総合運動公園の公園管理委託業務を主体とした平日活動だけでも147回(延1,343名)に上り、本隊による定例会活動も含めると全体では196回(延2,386名)に到達しています
特記すべき活動は、高知県や高知市を始めとした関係行政機関と県内外の環境先進企業との協働の森づくり活動の進展であります

4者のパートナーズ協定に基づき進められている協働の森づくり(2024年9月)
中でも、(株)四国銀行と高知県や香南市との4者によるパートナーズ協定(2021年2月12日締結)に基づき進められてきた「県立野市総合公園」での協働の森づくり事業は、県民の財産である県立公園の整備に寄与するばかりか「のいち動物園」を始めとした周辺地域全体の環境整備意識の高揚にも繋がってきており、公園周辺を散策されている地域住民からも大きな期待を寄せられているところです
尚、この協定は2023年3月末の協定満了後も整備エリアの拡大とともに事業費も増額される中、更に3年間(2023年4月~2026年3月)の協定期間の延長が決定となり、現在も同公園周辺の整備は計画的に進められています

2022年7月から始まっている森づくりの若きリーダー養成事業
(鏡𠮷原・杉谷山での除間伐研修会 2025年1月)
また、国土緑化推進機構の「緑の募金公募事業」をメインに(株)四国銀行や井上石灰工業(株)、Ⅿ&K(株)などの環境先進企業の支援も受けて2022年7月からスタートさせている「森づくりの若きリーダー養成事業」は、2024年度(2024年7月~2025年6月)も大学生や地域おこし協力隊などの若者を対象として事業内容もグレードアップを図りながら継続されていいます
この事業は、次世代の森づくりを託せる若者たちの養成を目指しているものですが・・・
2022年度(2022年7月~2023年6月)には21回の講座に延90名、2023年度(2023年7月~2024年6月)には43回の講座に204名、本年度おいても3月末現在で53回の講座に延117名が受講してくれており、まだまだ拡充されるべき課題は抱えつつも今後の展開に大いに期待を寄せているところであります

禅師峰寺での孟宗竹の除伐採や搬出&搬送、チッパー破砕するまでの
モニタリングづくりにも協力させていただきました(2024年3月)
その他、県内の未整備竹林の救世主となるかも・・・と期待されている動きが、(株)ミロクテクノウッドと(株)東海理化によって共同開発されているプラスチックに代わる新素材となる自動車部品の開発・商品化です
破砕した孟宗竹と樹脂を融合させて、従来のプラスチック製に代わる自動車用部品を製品化していくというもので、環境への負荷も軽減されるとともに素材生産の過程で未整備の竹林の整備も進めて行けるという前衛的且つ画期的な提案となっています
この事業は、共同開発を応援している高知県は勿論のこと、事業所の所在する南国市や香南市などの行政サイドの支援も受けて進められようとしているものでして、多くの県民からの理解と支援も得られるものとなっています
また、事業が本格稼働(2025年7月~)することとなれば年間250トンの孟宗竹が必要となってくることから県内の竹林整備に貢献できる可能性は甚大なものと言えます 救援隊ではこの動きに呼応し、孟宗林の除伐採整備による原竹材の確保から搬出、搬送を含めた協力体制の構築を大きな課題と受け止めており、新年度の本格稼働に向けての応援体制の確立を目指しているところです

協働の森づくりの協定森林となる竹林(南国市有林)の下見も実施されました
(2025年2月)
更に、2025年4月からは(株)ミロクテクノウッドと高知県、南国市、救援隊の4者による南国市有林をフィールドとした竹林整備の協働の森づくり協定が締結されることになってきており、高知県内の未整備竹林の整備進行のモデルケースとして提案できるような事業が進められようとしています
こうした事業の成功が、県内各地に広がっている未整備竹林の整備進行に貢献できることとなるよう大きな期待を寄せているところです
パートⅠでは、救援隊のメイン活動となっている協働森づくり事業とリーダー養成事業について報告させていただきました
パートⅡでは、救援隊の取り組んできた6項目についての詳細編を掲載させていただきますので、ご確認くださいませ