4月定例会活動報告・パートⅢ(第2033号)

第17回養成講座も兼ねてのSDGS研修会編


 4月定例会活動の第3弾は、17回目となる養成講座の講習会も兼ねての環境先進企業である四国銀行や井上石灰工業のCSRやSDGS活動の取り組みを学ぶ学習会の開催でした。
 受講生(4名)に加えて、救援隊のメンバーや講師役の四国銀行、井上石灰工業、四万十モリモリ団など総勢17名が「こうち男女参画センター・ソーレ」にて、SDGSについて学ぶとともに実り多き意見交換も行わせてもらいました。


 田鍋隊長の「この講座が開催できていることは一重に四国銀行や井上石灰工業の応援があってのことでして、心より感謝申し上げます」との開会挨拶に続いての講義は、四国銀行地域振興部の山本紫乃さまから。


 県内企業のCSR活動をリードしてきた四国銀行の足跡紹介の中に、絆の森や野市総合公園で進められてきた救援隊との協働の森づくり活動も紹介され、現在のCSRやSDGS活動にも活かされているとの報告は有難く嬉しいものとなりました。


 また、最新の取り組みとしては・・・
 高知新聞やREADYFOR の3社の協定で開設した地域特化型クラウドファンティングEINEE(えいねえ)高知の紹介もあり、既にスタートしている事業もあるとの報告でした。

 講演後の質疑応答コーナーでは研修生からの質問が相次ぐこととなり、ご同席いただいておりました吉田部長へのエスケープを求める(?)場面もございましたが、多岐に渡る素晴らしい活動内容に拍手の労いとなりました。


 続いては、井上石灰工業の取り組み。
 会社の創設が1884年で今年140を迎える同社は、石灰を使ってのゴムや肥料、食品分野でも事業展開しているところですが・・・
 基本となる石灰の産出にあたっては環境への負担を掛けてきている・・・との強い責任感も抱いて創業してきている企業でもあります。


 畠中千明様からの講義の内容は、こうした企業理念に基づき環境への負担軽減につながるカーボンニュートラルに関する取り組みが主体となりました。

 国の指定した2050年カーボンニュートラル化に向けての、2030年46%削減の目標達成させるための取り組みでは、石炭コークスをバイオコークスに切り替えていくことや水素の活用、太陽光を始めとした自然エネルギーの活用促進などを検討中との説明でした。


 また、一企業では対応することが難しいCCUS技術(CO2を固定化、または有効利用する技術)については、将来の革新的な改革に期待するしかない状況であるとの一抹の不安も感じさせる説明もございました。

 受講生からの質問では、バイオコークスに切り替えるにしてもバイオ化の過程において更なるエネルギーが必要となるのでは・・・との鋭い質問もございました。
 よりベターな対策と言わざるを得ない状況ですが、先ずはやれることからやっていくことの重要性を意識して取り組んでいるとのご回答に納得させられました。


 最後の講義は、四万十モリモリ団で「楽しみながら儲かる林業経営」を成功させている宮﨑聖様。

 元々は林業家ではなかった宮﨑さんでしたが、木工技術を始めとしたこれまでのライフワークで培ってきたものを活かしての林業経営への携わりとのこと。
 従って、林業運営も3K(キツイ、汚い、危険)の負の要素を感じさせないユニークな発想から始まっていて、大変興味のある内容でした。


 山で収益を上げながら将来の豊かな森づくりに貢献していくためには、先ずは高密度な路網の敷設から。

 道さえできれば材は出せるし、収益にも繋げることができる・・・
 国の補助金に頼らなくても収益を上げることができるばかりか、山主さんに還元することも可能との夢のある話も聞かせていただきました。


 受講生の中には林業家の道を真剣に検討している方もいて、この林業経営には興味津々。
 林業家を目指す若者の受け入れ体制(研修活動)についての質問も飛び交っておりました。

 また、単価50万円/haほどで購入できるという山の価格に興味津々の吉田部長からは、銀行で購入してでも(否、個人で買っても良い位)将来の森づくりに活かしていくことも検討してみたい・・・とのビックリ発言も飛び出し、参加者から万雷の拍手を浴びておりました。(^O^)


 午後からは受講生の皆さんに残っていただき、今後の養成講座の進め方についての意見交換と成果物としての冊子づくりについての打合せも行っての解散となりましたが・・・
 実り多き研修会に、大満足の事務局長でございました。(^O^)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中