オンちゃん部隊1月ダイジェスト・パートⅡ(第1993号)


1月12日(木) 土佐神社・重要文化財修復工事応援編


 この日のオンちゃん部隊は、年明け早々の一大事業となる土佐一ノ宮・土佐神社(通称:志なね様)の重要文化財である1631年造営の楼門修復工事のお手伝い。
 修復工事は楼門を参道内に引き寄せて行う予定でして、その際に障害となる参道内(10本余り)の大杉の除伐が必要となることから、この日はその準備としての枝払い作業からの着手でした。


 土佐神社の創建は7世紀の後半のこと。
 現在の社殿は、1571年に四国平定を祈念して長宗我部元親公によって再建されたもので、奥に聳え立つ御神木の大杉とともに大変歴史のある高知を代表する神社です。


 今回伐採する参道内の木々もご神木にも匹敵するような大木ばかりでして、作業の開始前には宮司さんによる安全祈願のお祈りも済ませていただきました。

 この日の枝払い作業に入る前に、先ずは18日(水)~19日(木)に実施する大型クレーンを使っての伐採作業の準備として、クレーンの足場確保のための砂利を投入しておきます。


 そして、いよいよ2台の高所作業車を使っての枝払い作業の開始ですが・・・
 これらの木々は、参道を傷つけてはいけませんので横倒しはできないことから、クレーンで吊り上げながら切り離していく必要があります。

 この楼門を約20m程奥の参道側へ引き込む必要がありますので、伐採する木々は両サイドにある10本余りの大杉群となります。


 2台の高所作業車がフル回転で枝払いを行っていきますが、慣れない作業ですのでそうそう簡単にはいきません。

 切り落とされた残材は神社の奥の集積場所へと搬送しなければなりませんが、嵩張らないように枝払いを行う必要がありますので、こちらも大変な手間がかかってしまいます。


 そして、問題はその集積場所で発生。
 荷下ろし中に、あわやユニックごと転落しかねない事態となってしまい、高所作業車での救出を受けることになりました。

 しかし、朝イチの宮司さんによる安全祈願のお蔭もあってか、何とかクリアーすることができましたが・・・
 もしも転落・・・だ何てことになっていたらと思いますと、ゾッといたしますよね。


 最後の問題は参道西側の枝落とし作業。
 こちらは、参道に沿うように交通量の多い市道があって人や車の交通が頻繁なところでして、人や車を完全に止める訳にはいかないことから通行のない時を見計らっての伐採ですので、中々思うようには進めることはできません。


 それでも、この日予定していた枝払い作業は何とか完了です。

 後は、山積み状態となっていた残材の整理と参道の清掃を済ませてこの日の作業の終了を迎えることとなりました。


 この日、集結してくれたオンちゃん達は15名でしたが・・・
 次回の大型クレーンを搬入しての幹部の切り落とし作業には一体何人のご協力が得られることになるのでしょうか。
 そして大型チェーンソーで切り落とし作業の大役を買って出てくれるオンちゃんが現れるのか・・・期待と不安の入り混じった事務局長でございます。

 ご希望のお方は見学に来てもらってもよろしいのですが、如何でしょうかねぇ・・・!?(笑)

オンちゃん部隊1月ダイジェスト・パートⅡ(第1993号)」に8件のコメントがあります

  1. 土佐神社の整備、大変な作業で本当にお疲れ様でした。
    2月に母の5年祭のお願いのため、13日金曜日に神社を訪問したところ、作業された状況を見ることが出来ました。
    29日には私も参加予定でお願いします。猪野

    1. 猪野さま

      あらま、整備の翌日には早速確認していただいていたのですね。
      色々と冷っとする場面や試行錯誤も有りながらの作業でしたが、通行人や車とのトラブルが無くて何よりでした。
      様々な作業に長けてきたオンちゃん達とは言え、こんな神経を使う作業は稀なことですからホントホッといたしております。
      次回の作業も、何事もなくスムーズに終えたいものですよね~!(^O^)

      事務局長

  2. 「しなね様」・・久々に訪れると、参道がこんなに長かったのかと感動。いや、何か狭い気も・・古の昔し、ここには色々な出店が並び、べっこう飴の抜き取りや、ハサミひとつでうさぎや鶴を切り上げる飴細工・・ああ、半世紀前の懐かしさとは裏腹に、時間の経つ事の不思議さ・・まさかこの歳になって、神木に携わるなんて信じられません・・朝一番に宮司さんの安全祈願を受けて、清々しい思いでのスタートでした。

    さて皆さん、大変な作業の中、いろいろあったとの事でしたが・・大きな事故も無く、本当にお疲れ様でした。次回は私も参戦予定、よろしくお願い致します~😆

    1. レディ―・ババさま

      私も市役所に入庁した頃に、雨に打たれながら晩夏の「志なね祭り」に来たことがあったなぁ~と懐かく思い出しておりました。
      考えてみますと半世紀前の思い出ということになりますので、時の流れを信じがたく感じられることも分かる気がいたします。
      今この時代に、4世紀も前に造営された重要文化財の桜門の修復に関われるということは何かのご縁でして、貴重かつ有難いことと言えますよね。
      何とか、無事にお手伝いを完了させられるように頑張りたいものです。(^O^)

      事務局長

  3. いつもの散歩コースのしなね神社の大木を切り、明るくしてくれたのが、こうち森林救援隊と知り、感謝感激です。勤務の関係で、あまり参加できていないですが1月29日の筆山のボランティアには参加予定です。名ばかりの副隊長 ともたけち

    1. ともたけち様

      今日伐採した大杉の中には幹部の大半が空洞化していて、いつ倒れてもおかしくないような木もありました。
      楼門修繕工事に貢献するだけでなく、ご参拝の方々や近隣の住民の皆さんの安全確保にも貢献できたことは大変光栄なことです。
      地域の皆さまにも胸を張ってお伝えくださいませ。(^O^)

      事務局長

  4. 遅くなりましたが,敢えて土佐神社(一宮神社,志那祢さん)整備について感想を述べさせてください。久し振りの出席でしたが,手伝わせてもらいました。足手纏いにならないように…。事故も事件もなく無事終わりました。神社の氏子の会である奉賛会に属している者として役目を果たせた事に感謝します。尚,3日間の内1日自宅の家祈祷の為出席出来なかった事が心残りでした。

    1. 野々村さま

      土佐神社楼門修復工事のための大杉の伐採整理、無事に完了させることができてホント良かったですよね。
      我々救援隊としても、正直無事に済ませることができるのかと不安を抱えながらの作業の連続でしたので、やり終えた時の達成感は半端のないものとなりました。
      後は文化財保存協会の方々に任されることとなりますが、数年後には立派な楼門となって甦ることを願いたいものです。
      これから始まる修復状況もチェックしていってくださいね~!(^O^)

      事務局長

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