オンちゃん部隊10月ダイジェスト・パートⅩ(第1964号)


10月29日(土) 香北町里山整備研修会編


 この日の事務局長は、香北町韮生野で開催された里山整備研修会への参加でした。

 養成講座の受講生(久冨陽子さん)の紹介で繋がることとなった濱野貴子さんが、土中環境の改善を唱えて全国に普及活動にあたっている高田宏臣さんを講師に招いて開催されたものでして、養成講座の研修内容の充実にも繋がるものとの思いで高橋隆さんも同行のもとで勉強に行かせてもらいました。


 主催者の濱野さんは、これまで実家の田畑等を活用されて里山を守ることの素晴らしさを訴えて、仲間づくりにも力を注いできたところ。
 この日も思いを一にするお仲間(20名余り)が大集結となっておりました。


 朝の挨拶の後は、早速高田先生による土中環境講座の始まりです。
 先ずは、石積みを積んで土中の水や空気の循環を大切にしてきた里山の暮らしを守るための先人たちの知恵と努力を学ぶことから。

 そして、折角守られてきていた土中の環境がコンクリートで固められた3面張りの水路によって遮断されたことから、下段の畑の環境の悪化に繋がって栗の木が枯れてしまってきていることの確認でした。


 これは、田畑だけの現象ではなく森の中でも同様の現象を起こしてきているそうで・・・

 先人の残した石積みの段はしっかり守られているのに、谷筋の荒れようは目を覆わんばかりの惨状となっておりました。


 ここの土中環境を良くするためには、既にできてしまっているコンクリート水路を撤去する訳にはいかないので、部分的な強度間伐(一気に全体を強度間伐してしまうと、山の崩壊につながることも懸念される)を実施することにより陽の光を入れてあげて、自然の力で回復させるための手助けをしていくことが大切との説明。


 また、表土を晒すように流していく水流を地中に通していくための焼き杭や石の打ち込み(山側へ角度をつけて打ち込んでいくことが肝要)を行うことも大切と、実演も行ってもらいました。


 こちらの段々畑では、段の取り方の角度に問題ありとのご指摘。
 段の取り方は垂直切りを基本として、水が下段へと流れ出る環境を整えてあげて水や空気を滞留させないことが肝要らしい。

 
 最後に座学による復習講義となりましたが、ここでは活発な意見交換も行われました。
 正味6時間近くの山歩きの伴う研修会は、足の自由が利かなくなっている事務局長にとってはキツイものがありましたが、勉強になる良い機会でもありましたので今後の養成講座にも反映していきたいものです。

 また、この研修会で3名の工科大生と知り合うことになり、11月12日(土)の徳島橋本林業での研修会からの参加もお約束することができました。
 更なる拡がりへと繋がってくれますと、嬉しい限りですよね。(^O^)

 

 

オンちゃん部隊10月ダイジェスト・パートⅩ(第1964号)」に2件のコメントがあります

  1. な、な、なんと「工科大生」を橋本林業視察にゲット、しかも3名も~😆
    おばさんは今からハッスルしています、11/12(土)が楽しみです‼️

    1. 若者が養成講座に関心を抱いてくれることは有難い限りですよね。
      何としても参加してもらえるようにアクションを起こしていきたいものと思っておりますので、12日(土)はよろしくお願いいたしますね~!(^O^)

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