9月定例会活動報告・四万十町影野編(第1943号)

第3回養成講座は除間伐講習へ・・・


 10日(土)の朝、9月定例会の開催現場となる四万十町方面へと車を走らせていると・・・
  土佐市付近では土砂降りの雨に遭遇、更にその後もトンネルを抜けると曇り空だったり、またまた雨だったり・・・の不安定な天候に、事務局長としては終始頭を悩ませながらの道程となりました。


 本降りの雨となれば山での作業は無理であり、場所を変えての座学研修会に切り替えることも選択種にはありましたが・・・
 スタート時点では雨は上がってくれていて、何とか開催に漕ぎつけることができました。

 今回の研修林として四万十町影野のお山を提供していただきました西内大智くんのお爺ちゃん(西内正澄さん)からは、「兎に角、皆さん怪我のないように~!」との配慮の籠る温かいご挨拶をいただきましたよ。(^O^)


 今回の定例会に合わせて開催された養成講座の対象となる塾生は5名。
 簡単に自己紹介を・・・とお願いいたしましたところ、やっと始まる本格的な間伐体験への期待感溢れるお言葉が返ってまいりました。
 皆さんの意気込みに敬服の事務局長でございました~!(^O^)


 定例会活動として参加をいただいた救援隊のメンバーは10名。
 2班に分かれていただいて、先ずはこれから行う除間伐作業の準備としての下草刈りと選木作業をお願いいたしました。


 雨は上がっていたとは言え、湿度は100%近くに達している蒸し暑さの中での作業。
 日頃の鍛錬が足りているオンちゃん部隊のメンバーが主体だったとは言え、流石に厳しいものとなりました。

 更に、四万十樵塾(3名)からの友情応援も受けて、安全に除間伐を実施できる見通しの良い林内環境に整えてもらいました。


 一方、西内のお爺ちゃん(80歳超え)は・・・
 「休んでいてくださいね」の声に反発するがの如く、「昔取ったキネヅカで若い者には負けられません・・・」とばかりに自前の草刈り機を持ち出し、作業道脇の草刈りに挑まれておりました。
 「よくやれるよな~!」と思われていたのは、決して事務局長だけではなかった筈。

 蒸し風呂のような暑さに、ついつい腰を下ろしてしまったオンちゃん達からはいつもの勢いが失われ、この後の雨の洗礼で午後からの作業はギブアップとなってしまいました・・・(笑)


 午後からは、講習生も楽しみにしていたチェーンソー講習の実技編です。
 井上講師による安全講習を終えた後は、いよいよチェーンソーを使っての伐採体験へと入っていきます。


 先ずは、切り株を使っての受け口と追い切りの練習から・・・
 小川くんはこれまでにも救援隊で何度かは体験済でして、チェーンソーを扱う姿勢もグッドです。


 友ちゃん(戸梶友子さん)も先輩風を吹かして欲しいところなのですが・・・果たしてその結果はどうなったのでしょうか。
 大きな期待と少々の不安も抱きつつの除間伐講習の開催となってまいりました。


 ここで、林業女子も目指して欲しい高知大3回生の伊藤美紀さんにモデルになってもらっての、伐採講習のおさらいです。

① 安全確保のための伐採木の周辺整備。
  伐採作業の前に足元の障害物などを整理し、避難できる場所を確保しておきます。

② 伐採方向を決めでの受口切り。
  これが正確に切れていないと、狙った方向へは倒れてくれません。
  先ずは、水平切りから・・・ 


③ そして、斜めに切り込みを入れて三角の受け口を作りますが・・・
  この受け口の出来上がり具合で7~8割の伐採作業の成否が決まってきますので、最も大切な作業と言えますよね。

④ 最後は、受け口の3分の2位の高さから追切を入れます。
  ここでチェーンソーによる作業は一旦終了、後はクサビや木回しなどを駆使して倒していきます。


 お二人のこのポーズと笑顔は、「これで、完璧な伐採作業の仕上がりです・・・」とでも言いたかったのでしょうかねぇ。
 確かに、事務局長が見ていてもお見事な伐採作業でございましたよ~!(^O^)


 さぁ~、そんな美紀ちゃんの模範伐採(?)に感化されての次なる挑戦は友ちゃんでしたが・・・
 伐採方向をしっかり見極めて、先輩らしい安定した姿勢も保ちつつの完璧な伐採作業でした。


 「先生、この方向でよろしいのでしょうか・・・?」の石川さんに・・・
 「あの木とあの木の間に倒したいので、受け口の角度を少し調整してみましょうか」の井上先生でした~(^O^)


 高知大学3回生の小川祐平くんは、これまでにも救援隊の伐採作業では何度か体験してくれているだけに落ち着いた作業振りでした。
 残念ながらこの木は掛かり木になってしまいましたが、込み合った人工林内での除間伐では仕方ないことですよね。


 そんな作業振りを遠目で眺めていた西内大智くんでしたが、ここは林業大学で学んでいる伐採技術のお披露目に期待したいところですよね。
 そこで、この日の伐採木の中では一番大きな木を選んでもらっての挑戦でした。


 伐採方向は木の傾斜方向でしたので特に難しくはなかったのですが、評価できるところは切り株で検証できる伐採作業の正確性です。
 お爺ちゃんの見立てでも、きっと合格点をもらえていたことと思いますよ。(^O^)


 この日の除間伐研修で除伐された木は僅かに10本余りしかございませんでしたが、林内の明るさは見違えんばかりに激変してまいりました。
 研修生の皆さんもこうした森の変化をきっと体感することができたことでしょうね。

 事務局長としても人工林での本格的な除間伐作業は久し振りのことでした。
 何だか、救援隊活動の原点に返ったかのような充実感に浸りながら、七子峠からの展望にも癒されてのご帰宅となりました~!(^O^)


 

9月定例会活動報告・四万十町影野編(第1943号)」に3件のコメントがあります

  1. 土曜日の定例会、サボタージュしちゃいました・・ごめんなさい🙇

    樵塾の松岡じーさま、お会いしたかったです・・お元気でしたか?是非ともまた会える事を、楽しみにしてます❤️

    この日は天候不順の為、おんちゃん部隊は前半戦で離脱とか・・久々の間伐、若者の美紀ちゃんや小川君の勇姿見たかった。かなり上手く処理した様子、何より西内君の手さばきを堪能したかったですね~残念😆

    私は同日、追手前高校芸術ホールで「小泉進次郎」を見たさに・・カーボンニュートラル、脱炭素のシンポジウムに参加。まあ、ミーハー気分で出かけましたが、しっかり勉強気分も味わった三時間・・確かに進ちゃんは男前、話は上手いしカッコいい~😍ばーさんには良い目の保養になりました。

    しかし、この脱炭素・・彼のスケールは世界規模、確かに環境と経済はリンクする。この地球の小さな日本で、私は地産地消の農業・林業を大切にすべきだと感じた。つまり・・今のボランティア活動がいかに大切であるかを知った。ダーリンの思いは本当に素晴らしい事だと、今更ながらに実感している妻乱ヤツで~す‼️

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  2. 人工り整備から里山整備へと転換してきた救援隊活動。
    人工林での除間伐整備は事務局長にとっても久し振りのことでして、原点に返ったかのような新鮮さを味わうことができました。
    何より、お昼前のことでしたが再び降り出した雨に「座学に変えましょうか・・・?」と提案した際の研修生たちの「木を伐りたいです!」と訴えてきた目の真剣さに感動させられた事務局長でした。
    こんな気持ちにさせられるのも山の魅力のひとつなのでしょうかねぇ。
    想いはきっと繋がれていく・・・と実感している事務局長でございます。(^O^)

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